光熱費の節約効果が高く、環境に優しい給湯器としてますます注目度が高まる「エコキュート」。購入を検討中の方にとっては、「どんなメリット・デメリットがあるの?」と気になるところですよね。
はじめに結論を言いますと、エコキュートには以下のメリット・デメリットがあります。
- メリット①:電気代が大幅に安くなる
- メリット②:環境に優しい(お財布にも)
- メリット③:地震や災害時の安全性が高い
- メリット④:緊急時の「水がめ」として活躍
- メリット⑤:発電した電気でお湯が沸かせる
- デメリット①:初期費用が高め
- デメリット②:設置にスペースが必要
- デメリット③:「お湯切れ」のリスクがある
この記事では、以上のメリット・デメリットのくわしい解説に加えて、お得にエコキュートを買う方法やガス給湯器との違いもご説明していきます。記事を読めば、あなたの家庭にエコキュートを設置すべきかどうか、しっかり理解できるようになります!
そもそも「エコキュート」とは?
エコキュートとは、エアコンにも使われる「ヒートポンプ技術」を利用し、電気と空気の熱で効率よくお湯を沸かす給湯設備です。従来の電気温水器とは違い、圧縮した空気の熱を活用するため非常に高効率。少ない電力で大量のお湯を沸かすことが可能です。
ヒートポンプで沸かしたお湯は保温性の高い「貯湯タンク」に貯めることができ、好きなタイミングで使えます。深夜のお得な電気でお湯を貯めておけば、ガス給湯器の「2分の1〜5分の1」ほどまで光熱費を節約できます。
エコキュートのメリット3つ
メリット1:電気代の大幅節約が可能
エコキュート最大の特徴は、省エネ性能の高さです。ヒートポンプ技術により、1の電力で3〜4倍の熱エネルギーを生み出すことができます。
さらに、電気代が安い深夜時間帯にお湯を沸かすため、1ヶ月の給湯コストを約30〜50%カットできるケースもあります。
メリット2:環境にやさしい
エコキュートは、再生可能エネルギーである空気の熱を利用するため、CO2の排出量を大幅に削減できます。地球温暖化対策に貢献し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など省エネ住宅の評価にも寄与します。
メリット3:非常時でも安心
貯湯タンクに大量のお湯を貯めておけるため、災害時の断水時には生活用水として使用可能です。タンク容量は370〜460Lが一般的で、トイレや手洗いなどに活用できます。
また、火を使わないため小さなお子様や高齢者がいる家庭でも安心です。
エコキュートのデメリット3つ
デメリット1:初期費用が高い
本体価格と設置費用を含めると40万円〜60万円が相場です。従来のガス給湯器(20〜30万円)よりも高額なため、導入に慎重になる方も少なくありません。
▶ 補助金制度を活用すれば、初期投資を軽減可能です。
デメリット2:設置スペースの確保が必要
大型の貯湯タンクを屋外に設置するため、十分なスペースがないと設置できません。都市部や狭小住宅では、事前の現地調査が必要です。
デメリット3:お湯切れのリスクがある
お湯は基本的に深夜に沸かして貯める方式のため、使い過ぎると昼間にお湯が足りなくなることも。特に家族が多い家庭では注意が必要です。
▶ 昼間の追加沸き上げ機能付きモデルを選ぶことで対策可能です。
比較:エコキュート vs ガス給湯器
比較項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
---|---|---|
エネルギー源 | 電気+空気の熱 | 都市ガス/プロパン |
ランニングコスト | 安い(深夜電力) | 高め |
初期費用 | やや高い(40〜60万円) | 比較的安い(20〜30万円) |
CO2排出量 | 少ない | 多い |
非常時の利用 | タンクの水を使用可 | 不可 |
まとめ:エコキュートは「未来型給湯器」
エコキュートは、
- 電気代を大幅に節約
- 環境にやさしい
- 災害時にも安心
といったメリットに加え、
- 初期費用の高さ
- 設置スペースの問題
- お湯切れのリスク
といったデメリットも理解した上で、導入を検討するのが重要です。
長期的に光熱費を削減しながら、安心・安全・エコな暮らしを実現したい方には、非常におすすめの設備です。
導入前には、必ず現地調査とシミュレーションを行い、自分の生活スタイルにマッチしているかをチェックしましょう。
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