環境に優しく、家計にも嬉しい給湯システムとして大人気の「エコキュート」。テレビCMやネット記事でもおなじみですが、「結局どんな設備?」「本当にお得?」と疑問に感じている方も多いでしょう。
そこで本記事では、エコキュートに関する以下のお役立ち情報を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
- エコキュートの特徴やお得な理由
- エコキュートとガス給湯器・他の給湯器の違い
- エコキュートの価格相場やお得に買う方法
- エコキュートならではのメリット・デメリット
- エコキュートに使える2025年の補助金制度
記事を読むことで、あなたに最適なエコキュートの選び方もしっかり理解できるようになります。
ぜひ参考にしてみてください!
エコキュートとは?
エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」を使った給湯器のこと。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といい、ガスではなく電気をエネルギー源とします。
エコキュートの最大の特徴は、従来の電気温水器・ガス給湯器と比べて、少ないエネルギーで効率的にお湯を作れること。具体的には、光熱費を「ガス給湯器の2分の1〜5分の1」ほどまで抑えられます。
エコキュートの仕組み
エコキュートの仕組みをざっくり説明すると、「空気中の熱を取り込み、圧縮して高温化し、その熱でお湯を沸かす」というもの。具体的には以下のような流れです。
- 空気中の熱をヒートポンプユニットが吸収
- 吸収した熱をヒートポンプの圧縮機で高温化
- 熱を水に伝えてお湯を作り、貯湯タンクに貯める
- 必要なときにタンクからお湯を使う
このように、少ない電力で多くの熱を生み出す「省エネ設計」がエコキュート最大の魅力。ヒーター式の電気温水器に比べて、なんと「約3倍」ものエネルギー効率でお湯が沸かせます。
エコキュートの3つのメリット
エコキュートの3つのメリットは以下のとおりです。
- 電気代が安くなる
- CO₂排出量を削減できる
- 非常時の備えになる
メリット1. 電気代が安くなる(深夜電力の活用)
エコキュートは深夜にお湯を沸かすのが基本の使い方。夜間の電力が安い「深夜電力プラン」と組み合わせれば、月々の電気代を大きく減らせます。お得な電力プランに乗り換えるだけで、毎月の給湯費を「約3分の1」までカットすることも可能です。
メリット2. CO₂排出量を削減できる
エコキュートのヒートポンプ技術は非常に高効率。ガス給湯器と比べて、CO₂排出量を約50〜65%もカットできます。また、環境に優しい給湯設備であることから、「国や自治体の補助金対象」となっている点も大きなメリットです。
メリット3. 非常時の備えになる
エコキュートの貯湯タンクには「約370〜550リットル」ものお湯を貯められます。もしも災害などで断水・停電しても、非常用水としていつでも利用可能。飲用には適しませんが、手洗いやトイレ用水などに役立ちます。
エコキュートのデメリットと注意点
経済的で防災設備としても活躍するエコキュートですが、以下の3つのデメリットには気をつけたいところ。
- 初期費用が高い
- 設置スペースが必要
- お湯切れの可能性
1. 初期費用が高い
エコキュート本体の価格は20〜50万円前後。設置工事を含めると合計で約40〜80万円程度が目安です。本体が10〜30万円で買えるガス給湯器と比べると、どうしても最初に大きなコストがかかります。ただし、長期的に見れば電気代の節約で元が取れるケースがほとんどです。
2. 設置スペースが必要
エコキュートの導入にはヒートポンプユニット + 貯湯タンクの設置が必要です。場合によっては、屋外スペースを圧迫してしまうことも。マンションのベランダ部分にも設置は可能ですが、設備の重みに耐えられるかの確認も必要となるでしょう。
3. お湯切れの可能性
貯湯タンクに貯めたお湯が無くなると、しばらくお湯が使えなくなります。具体的には、シャワー1回分=約30分、お風呂1回分=2〜3時間の待ち時間が生じます。ただし、「自動沸き増し機能」や「お湯切れ防止アラーム」付きのモデルも多いため、実際にお湯切れが起こるケースは多くありません。
エコキュートと他の給湯器の比較
エコキュートと他の給湯器を比較すると、初期費用は少し高めなものの、ランニングコストや環境への配慮、防災設備として非常に優れた設備であることがわかります。
給湯器の種類 | エネルギー源 | 初期費用 | ランニングコスト | CO₂排出量 | 災害時対応 |
---|---|---|---|---|---|
エコキュート | 電気+空気 | 高い | 安い | 少ない | 貯湯で安心 |
電気温水器 | 電気 | 中程度 | やや高い | やや多い | 貯湯できるが少なめ |
ガス給湯器 | 都市ガス/LPガス | 安い | 高め | 多い | × |
エネファーム(燃料電池) | ガス+発電 | 非常に高い | 安い | 少ない | 貯湯で安心 |
2025年に使えるエコキュート補助金
2025年はエコキュートの設置を検討するベストタイミング。2種類の国の補助金を使って、初期費用を大きく節約できます。
- 「給湯省エネ2025事業(資源エネルギー庁)」…6〜21万円
- 「子育てグリーン住宅支援事業(環境省・国土交通省)」…3万円
さらに、あなたの自治体が独自のエコキュート補助金制度を実施している場合、国の制度と合わせて2つの補助金をもらうことも可能です。
まとめ:エコキュートは環境と財布に優しい給湯器!防災設備としても優秀
空気の熱と電気で効率よくお湯を沸かすエコキュート。光熱費の節約やCO₂の削減に役立つだけでなく、タンクに貯めたお湯は災害時の生活用水としても使えます。初期費用はやや高めですが、ガス給湯器より光熱費が年間数万円も安いため、長く使うならエコキュートの方が断然お得です。
購入を検討するなら、国と自治体から補助金が出ている2025年はおすすめのタイミングです。これから給湯器の買い替えや新築・リフォームを検討している方は、ぜひエコキュートの導入も視野に入れてみませんか?
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